第5回TOP25%禁止杯【最終2位】実質勝率1600%ヤドヤドスタン【ポケモン剣盾】
どうも、マツバの名前でポケモンゲームの活動をしている者です。(Twitter:@gemforjinro)
これまた久々の記事投稿です。
先日2022年8月20日に開催された海鼠(なまこ)さん主催の仲間大会「第5回TOP25%禁止杯」において、最終2位という以前の好成績を超える快挙を成し遂げましたので、使用構築を紹介したいと思います。
→大会の詳細はこちら
簡単に説明しますと、ポケモン剣盾における以前の禁止伝説なしルールの中で使用率の高いポケモンを出禁にして対戦する大会になります。いつもは日の目を見られないポケモンたちが跳梁跋扈し、従来の対戦環境とは違う戦術を楽しめること請け合いです。
<使用可能ポケモン一覧>
第5回大会ということもあり、今回も使用可能ポケモンの改訂がありました。
(上記のブログより内容抜粋)
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今回はPokemon Homeのシーズン14の統計データにて使用率TOP150位以内に入っているポケモンに加え、過去大会の上位入賞者が入賞に導いた16匹のポケモンを殿堂入り扱いとし使用禁止、また運営の環境調整枠として8匹のポケモンを使用禁止とする。
※過去4回の大会でそのポケモンが最終10位以内に入賞した数 ÷ 出場可能回数でスコアを算出し、スコアが高い順に20匹(被りがあったため厳密には16匹)を使用禁止とする
- 過去作限定技も使用可能(主力なものとしては、どくどく・はたきおとす・はねやすめなど)
以下常体
~使用構築紹介~
<構築経緯>
今回も本番用のポケモンを模索するために試運転で対戦を重ねたものの、あまりしっくりと来るものがなかった。強いて言えば受け偽装起点構築が好印象であったものの、どうしても挑発で止まるのがネックであった。
そうこうしているうちに大会2日前にふと思いつく。
「挑発が効かない起点要員を使えばよくね?」
単純ではあるものの、効果的な手段ではある。そこから考察した中で行き着いたのがヤドキングだった。
特性どんかんで挑発を対策でき、ピカブイ限定でテレポートを覚えられ、あくびとおせんぼうで起点を作れるので、いろいろ悪さが出来ると採用に踏み切った。
あとは積みアタッカーを決めるのだが、正直マイナー揃いの大会であるが故に、積んだところで相手を一方的に蹂躙出来るほどの性能のポケモンはほぼいないだろうし、天候パやらダイジェットで上から叩かれて結局やられるのもなあ…と頭を悩ませていたところ、ふと頭をよぎる。
「クイックドロウ爪腹太鼓ヤドランだな!」
もう半分ヤケクソだったのかも知れない。
天候、スカーフ、トリル、ダイジェット等々、すばやさを操作する戦略は数知れず、その全てを対策するのは困難を極める。それが為に構築の軸がブレてしまうこともあり、実際当時の自分がそうであった。
だったらもう自分の強いと思う戦術を叩きつけ、そのケアのために残りの面子を整えればいいじゃないかと。クイドロ爪で400%先制できると某氏も言っていたし、さらに腹太鼓で攻撃4倍だから実質勝率1600%だなと(バカの発想)。
そんな訳で構築の軸は決まったので、あとはヤドキングがキツそうなポケモンの選出を抑制しつつも積みアタッカーが出来そうなのを入れて構築完成と相成った。いや、厳密にはなってない気はするがヨシ!
~個体紹介~
●ビリジオン@ラムのみ
・調整…ASぶっぱ、残りH
アタッカー運用のためA全振り
・選出 8/15
ヤドラン・ヤドキングとの相性補完に優れているし、やどりぎ・光合成も覚えるので受けっぽく見えないこともないのではないだろうか(願望)。
1戦だけこいつで普通に3タテしてたので、流石は準伝説だなと思った。
・調整…H:奇数最大値、Bぶっぱ、残りD。
※A個体値0
・選出 15/15
・技構成
あくび
ポケ勢にはお馴染み、鉄板の起点作り技。相手をあくび状態(次のターンに眠ってしまう)にする。交代すれば解除されるが…
とおせんぼう
使ったポケモンがいる限り、その相手の交代を封じる。あくびとのコンボで確実に眠らせる。タマゴ技
トリック
自分と相手のもちものを入れ替える。詳しくは後述
テレポート
必ず後攻になり(優先度-6)控えのポケモンと交代する。これで相手の眠りターンを無駄にすることなく起点にできる。7世代以前は戦闘中の効果がなかった。
テレポートを覚えたピカブイ産。特性どんかんで挑発無効の為サポート全振り。
過去作産前はとおせんぼう→うずしお、テレポート→サイキネでの運用を考えていたが、うずしおの命中不安・眠りターンを最大限活用するために変更した。
トリックは相手のラムのみ等を没収する意図で採用したので押しつけるもちものは何でも良かったが、元々鈍足なヤドキングを妨げず、渡されたら1番嫌そうなまんぷくおこうを持たせた。過去作なしなら脱出パック+鈍いで似たようなことが出来そうだが、トリック採用の意義が薄れてしまうのでもしやるなら別技推奨ではある。
うっかりとつげきチョッキをもらってしまい逆に起点にされてしまうお茶目な一面も。
剣盾からテレポートやタマゴ技遺伝の仕様変更があったおかげで実現した奇跡の1匹。
●ヤドラン@せんせいのツメ
・調整…Aぶっぱ、HD:物理・特殊耐久のバランスをとるように調整。オボンではないので偶数にはしなかった。
・選出 15/15
・技構成
一致最高火力。ダイサイコを撃てれば先制技すら封じられる。どくづきはダイマ時の恩恵に乏しいので不採用。
腹太鼓で失ったHPを補充する且つ悪タイプへの打点。
じしん
上記2つの技の相性補完。特に対ニダンギル用。
はらだいこ
今回のコンセプト。HPを半分削る代わりに攻撃ランクが最大になるぶっ壊れ技。
運ゲーの申し子として登場してからしばらくは対戦環境で毛嫌いされていたイメージがある。実は今環境の腹太鼓習得ポケモンの中で攻撃種族値1位(全ポケモン内での1位はカビゴン)。
先ほどは先制率400%などと世迷言をほざいていたが、実際のせんせいのツメ、クイックドロウの仕様について説明すると、
・せんせいのツメ…持たせると、20%の確率で素早さに関係なく先制できる。
・クイックドロウ…素早さに関係なく、30%の確率で同じ優先度の攻撃技を先制攻撃できる。変化技には効果がない。
とのこと(ポケ徹調べ)。どちらにも共通するのは「素早さに関係なく先制できる(優先度は変わらない)」点であり、無論同時に採用すれば効果は重複するため、調査した方のブログによると攻撃時の先制率は約40%らしい。
環境に多い先述のS操作戦術の数々を軒並み無意味にし、攻撃ランク最大の技を連発できる(かも知れない)というギャンブルロマン戦法の被害者は数知れず(10人くらい)。対戦した実況者の方からは「ナチュラルにヤベーやつ」「何で的確に発動するの」等称賛の御言葉を頂戴している。
実際火力もとんでもないことになっており、A6上昇ダイサイコでHB特化きせきサマヨールを余裕の確定1発となっている。
その活躍は結果が示す通りで、何なら腹太鼓しないで勝った試合やこうこうのしっぽを押しつけられたのに先制し続けた試合もあった。
※追記:今大会における攻撃時のクイックドロウ及びせんせいのツメ発動回数は21回/34回、実に約61.7%だった。やべーだろコイツ
今回の構築におけるMVPであることは間違いないのだが、そう認めたくない自分もいる。
●レントラー@かえんだま
・調整…ASぶっぱ、残りH
・選出 1/15
ダイジェットを牽制したかも知れない。
一応火炎玉があるので眠り対策にもなったはず。
ほとんど選出していないし、そんなに活躍もしていなかったのが悔やまれる。エモンガの方が良かったかもしれない。
●バクガメス@しろいハーブ
・調整…CSぶっぱ、残りD
・選出 5/15
"でんげきは"搭載の過去作産。前々回にマンタイン意識で育成していた個体。
でんき・くさ・むしを半減するためヤドキングと相性補完が取れる上、物理受けっぽく見えるかもしれないと採用したが、からやぶアタッカーの突破力は素晴らしく、ダイマさえ切っていれば3タテしていた惜しい場面もあった。結果的に構築に入れていて良かったと思える1匹。
最速からやぶしてもカマスジョーが抜けないというSの低さは否めない。
●カラマネロ@カゴのみ
・調整…前々回の時に育てたやつなので、そのときの記事を参照のこと。その関係でこの1匹のみNNあり(シーフード)
・選出 1/15
とりあえず1匹くらいはあくタイプ入れた方がいいんじゃないかと思ったので採用。
悪巧みバルジも候補にあったがあまりに電気の一貫があったので見送り。…したはいいが、今度はむしの一貫がヤバかった。
おきみやげやすてゼリフ持ちを牽制してくれて良かったと思うことにしている。
●キツかったポケモン
その特性故に自分はあまり使うのが好きではなかったが、相手取ると結構キツい。大会でも珠グソクムシャのであいがしらに蹂躙された。そもそも虫の一貫を作ってしまったのが原因だと思う。
技範囲オバケ。これも自分が使うと弱いけど相手が使うと強いパターンのやつ。夢エモンガなら軒並み半減以下にできるけど数値が足らないしピンポ気味になるので…
試運転でド忘れニャイキング使ってた時は楽勝だったなあ(遠い目)
~終わりに~
以下敬体
最終戦績は12勝3敗。○○××○○○○○×○○○○○
レート1624・順位2位でした。今回も第3回大会に続き2度目の殿堂入り(入賞)をすることができました。感無量です。今回でポケモン剣盾においては最後の禁止杯ということだったので、喜びも一入です。
前回入賞した時は「初手ダイマで荒らしてからあくび等で何やかんやして勝つ」構築でしたが、今回の試運転の段階で一方的にダイマを枯らされてジリ貧になる展開が多かったように思います。
だからと言って行き着いた構築がアレなのはいかがなものかとは思いますが、結果的に
ということでご容赦ください。たぶんうちのヤドランはM田とずぶずぶです。間違いないね。
~スペシャルサンクス~
まずは今大会の主催である海鼠(@namaco08)さん。
TOP200禁止杯の頃からお世話になっています。何度も試運転で対戦していただきました。
今回は最後の禁止杯ということでしたが、こんな運ゲークソ構築が2位で本当に良かったんでしょうか?
兎にも角にも今回も楽しい大会を開いていただきありがとうございました!次作のスカーレット・バイオレットでも大会が開かれるようでしたら是非参加させていただきたいです。
○ぽんくら(@ponkra2020)さん
禁止杯でいつもお世話になっている方。今回で4回目の殿堂入りを果たした猛者。やばいでしょ。おめでとうございます(^▽^)/
さらには試運転&大会で対戦してくださった皆様。
そして敢えなくスタメン落ちしてしまったものの、構築の礎となってくれたポケモンたち。
最後にこの記事を読んでくれたあなたへ。
長文且つまとまりのない記事ではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。