テッポウオのすみか

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キツネ村に行ってきたよ!【蔵王キツネ村探訪】

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   先日蔵王キツネ村に行ってきましたので、写真と共に書き残しておこうと思いました。少々長くなりますがどうぞお付き合いください。

 

   そもそもなんでキツネ村に行こうと思ったのか?ということなんですが、よくTwitterで回ってくる飼いキツネの動画を見て「何これクッソかわいいな!」とすっかり虜になったからです。以前イヌを飼っていたこともあり似たようなものを感じていたのですが、それもそのはず、キツネはイヌ科(正確には哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ亜科の一部)。行かない理由はありませんでした。

   で、旅行計画を立てるに当たって調べているとキツネ村に比較的近い旅館である「白石温泉 薬師の湯」にて「キツネ村送迎プラン」なるものを実施していることが分かり、早速電話。

   このプランは一泊二日の通常利用に最寄り駅→キツネ村→旅館→翌日最寄り駅と送迎してもらえるオプションがつくというもので、もともと2人用に提案されているものです。しかし急に「一緒に宮城行こうぜ!」と言って来てくれる知り合いなどいるはずもなく今回は1人でしたが。

   何はともあれ予約の電話したところ、夏の時期で空きが少なく部屋は選べないが多少安くして対応してくれるとのこと。こちらからすれば行ければ何の問題もないので二つ返事で申し込み完了。

 

   そして旅行当日を迎えました。

   まずは東北新幹線にて最寄り駅である白石蔵王駅に到着。これ「し"ろ"いしざおう」って読むんですね。ずっと「し"ら"いしざおう」だと思っていました。

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   かわいいキツネたちのイラストがお出迎え。期待が膨らみます。

   外のロータリーに旅館の送迎車(いわゆるロケ車みたいなやつ)が来ていたので、荷物を預け乗車。中には3組のカップルが。萎えた。元々2人用プランだからね、しょうがないね。

   車に揺られ山道を30分ほど走るとキツネ村に到着。もし1人で来ようとしたらとんでもない労力がかかっただろうことを考えると、このプランに申し込んで本当に良かったです…。

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   入り口にはなぜかゴリラ。守り神だそうで。

   とりあえず中に入ると受付のお姉さんから説明を受けました。海外からの観光客もいたので英語交じりに慣れた手つきでボードを掲げスムーズに説明をしていく様を見ると、結構外国人も来るんだなぁと思いました。

   その説明はこんな感じでした。

 

・施設内のキツネは野生に近い形で暮らしています

・立ち止まると噛まれます

・触ろうとすると噛まれます

・靴ヒモをちゃんと結ばないとヘビだと思われて噛まれます

・もしものために医務室はありますが治療費は自費負担です

・モノを落とすと埋められて2度と戻ってきません

 

   ははーん、さてはイヌだな?※イヌ科です

   そんな感想を抱きつつ、いざキツネ村。

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   野生エリア?的なところの入り口にもビッシリと注意書きが。

   撮った画像や写真を商用利用するなってかいてあるけど、普通にyoutubeに上がっているような…?あ、このブログは大丈夫ですよ。

   高鳴る胸を押さえてドアをくぐるとそこには…
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   ね、寝てる…

   ちょうど着いたのが11時過ぎだったのでお昼寝をしているのか、30度を超える猛暑のせいでバテているのか…とりあえずみなさん寝てました。
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   ほら、こんなに近くで写真も撮れちゃった。

   思ったよりふわふわしてないなあと思ったら、今の時期はちょうど夏毛に生え変わる時期なのだそうです。

   チラッと見える肉球も愛らしいですね。

 

   そして少し進むとキツネのエサやり場と書かれた高床式の建物が見えてきました。

   エサをもらえるというだけあって、この周りのキツネたちは元気に走り回ってました。

    そしてこの声、この仕草といったら堪りませんわ。投げられるエサを取り合ってケンカする様子も微笑ましい。

    キツネのエサは1つ300円で小さいパックにおやつカルパスの細長いようなものが7、8個くらい入ったもので、僕もあげてきました。写真撮り忘れました。あと試食してみれば良かった。

 

   野生エリア以外にも展示コーナーがあり、キツネの他にもウサギ、モルモット、ヤギ、ウマがいました。

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   ちょうどお昼時だったのでエサに頭突っ込んだままでした。待ったけど全くこっちを見てくれたなかったです。僕も持ってきたおにぎりを食べました。ここは食事は出してないってのは調べがついておりましたので…

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   あとこんなのもありました。まあ…よくありますよねこういうの。

 

   時間はまだあったので売店の方をのぞいてみることにしました。

   雰囲気としてはまさに動物園にあるお土産コーナーといったところ。キツネの置物、キツネのキーホルダー、キツネのTシャツ…

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   そしてキツネのうんこ。試食したら普通に美味しいドーナツでした。

 

   しばらくウロウロしているとかわいい来訪者が。
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   子ヤギです。飼育員さんが散歩させているようで、まだ生後1ヶ月なのだとか。

   あたりにおしっこやらうんちやらしてしまうハプニングもありましたが、にわかに売店のアイドルとなりました。
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   落ち着いたところで飼育員さんにお願いして子ヤギちゃんを抱っこさせてもらいました。毛がサラサラとしてとても暖かく、心臓がトクトクと鼓動を刻んでおり、今まさにこの子も一生懸命生きているんだなと感じました。

   あとこの子はなかなか正面を向いてくれず、写真をお願いしていた飼育員さんも苦戦していました。ここはシャイな子が多いのかな?

 

   時が経つのは早いもので?午後2時。とうとう本日のメインイベント「キツネ抱っこ体験」の時間がやってまいりました。このためにここに来たといっても過言ではありません。

   体験料600円を支払い、用意された合羽を"前から"着て(ここ重要)準備完了。

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   来てくれたのはプラチナキツネの子。色合いがオオカミみたいでかっこいいです。

   施設内で1番デb…体が大きいそうです。確かになかなか重量ありましたね。中型犬くらい。

   抱き心地はとてもよかったです。毛の生え変わる時期とはいえ毛並みはフサフサしていましたし、ずっとおとなしくしてくれていました。

   順番待ちをされてる方が多かったので抱っこしていたのは1、2分でしたが、貴重な体験をさせてもらったと思います。

  大変名残惜しくはありますが送迎の時間となってしまいましたので、送迎車にて旅館の方に向かいました。

 

   今回の旅の宿「白石温泉 薬師の湯」に到着しました。すぐにチェックインを済まし、指定された部屋へ向かいましたが…かなり遠かったです。こればかりは部屋を選べないので仕方ありませんね。そして通された部屋はこちら。

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   6畳二間…これって家族用なのでは?

   ちょっとした優越感に浸りつつ荷解きもそこそこに疲れた体を癒すべく温泉へ。

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   広めの大浴場に露天風呂。なかなか素晴らしいですね(写真撮るときスマホ落とさないように必死になってました)

   まだ誰もおらずほぼ貸切状態でしたので、のびのびと湯に浸かりながらストレッチなどしてから上がりました。残念ながら牛乳ビンの自動販売機はなかったので、普通の自販機からパックのイチゴミルクを買って飲みました。

 

   ここでちょっとした…いや、だいぶ致命的なハプニングが。

   今までの疲れが一気に来たのか何と熱を出してしまいました。流石に薬は売ってないだろうし我慢するしかないと思い、とりあえず夕食に向かいました。

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   とても美味しかったんです。美味しかったんですが食欲があまり湧かない状態で無理やり詰め込むように食べてしまったのは本当にもったいなかったです。

   そしてスポドリを2、3本買ってから部屋に戻り、がぶ飲みして暖かくして寝ました。せっかくの旅行でこうなるとは一体誰が予想できるでしょうか…

 

   翌日の8時から9時半が朝食ブュッフェの時間だったのですが、もちろん起きて行けるはずもなくチェックアウト直前まで床に伏せっていました。汗をたくさんかいたおかげか熱だけはどうにか下がりました。

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   チェックアウトした後は送迎まで時間があったのでお土産を適当に見繕って購入し、宅急便で送りました。
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   紆余曲折ありましたがなんとか無事に帰路に着くことができました。体調を崩してしまったことを含めても本当に楽しい満足いく旅だったと思います。

   ありがとう白石蔵王。今度は仙台にも行ってみたいですね。
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   朝食代わりに買ったずんだパンと共に筆を置こうと思います。拙き長文にて失礼しました。少しでもあなたの人生が豊かになりますように。

 

 

 

 

 

 

《余談》

キツネの巫女のイラストを見たときに感じたことです。深い意味はありませんので流し見程度で構いません。

 

   一般論としてグチりますが、自分自身"動物神"自体が懐疑的なものだと思っています。

   そもそもキツネ等の動物は神というよりは神の眷属としてその意思を伝える存在とされるようですが、この類のものは人間が勝手にそう祀りあげただけで絶対の根拠はないでしょう。

   確かにキツネに化かされただの助けられただのという話が伝わっている以上、人間には推し測れない何かしらの能力を備えたキツネももしかしたらいたのでしょう。ですがそれはあくまでも"妖怪"なのでは。

   俗世間に住し本能に塗れた畜生風情を神の使いと仕立てるのはロマンはあるけど現実としてはどうかしている。神の意思を伝えるだとか、打算なく本質的に人を救うだとか、そういうのに向いてないと思います。人間としてもそういったものを崇めた所でしょうがない気がします。動物にできることならそもそも人間自身が解決できるのではないでしょうか。

   だからといって動物が他の存在を幸せに導こうとする意思自体を否定する気はありません。日本人のふりをして日本を貶めようとする輩よりはマシでしょうから。

   最後になりますが、動物はあくまで動物、それ以上でもそれ以下でもないのです。想像上でどう表現するのも個々の自由ですが、現実ではそう受け止めるべきであると思います。

以上