第3回TOP25%禁止杯【最終7位】ミルクと魚介のマリアージュ ~ねばねばネットを添えて~【ポケモン剣盾】
どうも、マツバの名前でポケモンゲームの活動をしている者です。(Twitter:@gemforjinro)
久々の記事投稿です。
先日2021年9月19日に開催された海鼠(なまこ)さん主催の仲間大会「第3回TOP25%禁止杯」において、最終7位という快挙を成し遂げましたので、使用構築を紹介したいと思います。
→大会の詳細はこちら
よく知らない方々のために簡単に説明しますと、普段のポケモン剣盾におけるランクバトルの中で使用率の高いポケモンを出禁にして対戦する大会になります。いつもは日の目を見られないポケモンたちが跳梁跋扈し、従来の対戦環境とは違う戦術を楽しめること請け合いです。
<使用可能ポケモン一覧>
第3回大会ということもあり、以下のようなルール改訂がありました。
- 使用率TOP150位以内&前回大会の最終順位上位10名の投票により決定した22匹のポケモンが使用禁止
- 過去作限定技も使用可能(主力なものとしては、どくどく・はたきおとす・はねやすめなど)
~使用構築紹介~
換骨奪胎を経て完成したパーティを改めて見ると、全体的になんだかおいしそうな雰囲気に仕上がりました。
パーティ加入順としては、
初期メン(皆勤)(一時脱退)
↓
(大会前々日)
↓
(大会前日~当日)
大会の1週間ほど前から本格的に考察し始めたので、試運転を積極的に回していたこともありメンバーの入れ替わりが激しいです。
以下常体
~個体紹介~
・NN:ホエイ
(本当は乳牛品種名にしようとしたけどFF内にそのHNの人がいて、当てつけだと思われるのも嫌だったのでやめた)
・調整…ASぶっぱ、残りH
アタッカー運用のためA全振り。s95族あたりが環境に結構多かったのでSもまた全振り。
とある実況者の第2回大会配信アーカイブを見ていた時に対戦相手が使っていた個体に着想を得て採用。基本選出する時は初手ダイマ。
もともとはでんじは・ステルスロック・あまえる等が使えるため、初手に出せば先発起点要員と勘違いして挑発とかから入ってくれたら爆アド。パーティには一番上に配置して、そのすぐ下にを置くことでさらに起点要員臭を漂わせる作戦。
特性はアタッカー性能を重視してきもったまを採用。
技構成としては、
・すてみタックル…連続して撃てる一致最高打点にして、反動ダメージで任意に退場可能
・じゃれつく…試運転でよく見たなどへの打点にして、ダイフェアリーの追加効果によって状態異常を防ぐ(特に)
・アームハンマー…きもったま適用技であるかくとう技の最高打点にしてダイナックルによる火力補強、Sダウン効果によってトリックルームにも多少は抗えそうだったから。かわらわりでも可
・アイアンローラー…一番の採用理由としては、後続のあくびを通すために、自ら張ったミストフィールドを消すため。あとは脅威となり得る腹太鼓への回答
(残りの候補としては炎P、冷P、雷P、地震、アイへなどがあった)
もちものはいのちのたま一択。元々乏しい火力の底上げをしつつも技の撃ち分けができたほうがよかった。
実際のところ、大会当日は後に採用したダイマ要員にお株を譲る場面が多かったが、出せた時は活躍してくれたと思う。
メスなのに/たま2つとは/これ如何に マツバ 心の一句
・NN:ヨーグルト
(最近は甘いものを控えめにしていて、よく脂肪0ヨーグルトを食べているため)
・調整…HBぶっぱ、残りD
が強いとか言われてたのでとりあえずHBに努力値を振ったものの、それ以降特に困らなかったためそのままにしておいた。まあまあ堅い。
考察当初から一度も外れていない古参(1週間ほど)。
今回は過去作技が使えるため、かつて猛威を振るった腹太鼓軽業の超火力型を使う人が増えるだろうと思ったものの、むしろそれを逆手にとっても面白いなと思い採用。かつて愛用していた型を8世代仕様にしてみた。
また、前回大会の優勝者がねばねばネットアブリボンを使用していたことから、戦法としては結構有効なのかもしれないと思い、試運転を始めてからずっと使い続けた。
特性は無論かるわざ。
もちものはイバンのみを採用。この類の型ではオボンのみやレッドカードが主流だと思うのだが、耐久に振っている関係上かるわざを発動させても天候エース等の上を取れない可能性があったし、なによりイバン発動でドヤりたかった。
技構成としては、まずコンセプト上ねばねばネット・あくびは確定。残り2枠は人によって好みが分かれるだろうが、今回はあくびで流した交代先に削りを入れるがむしゃら・任意のタイミングで退場可能なミストバーストを採用した。
特にミストバーストは個人的にお気に入りで、あくびをダイマ技のフィールド書き換えで防ごうとする相手にイバンのみを絡めてさらに妨害するという高等テクを試運転ではしていた。本番はそういうシチュはなかった。
この型の難点を挙げるなら、目の前の相手を眠らせて起点にしようとするコンセプトを重視しすぎたせいで、対面処理をする必要がある場合には自爆するしかないということ。
選出率はかなり多い方だったし、ちゃんとネットが機能して勝てた試合も多かった。あとは腹太鼓の圧力があってかを一度も選出されなかった。影のMVP。
●カマスジョー
・NN:シーチキン(元々につけたものを襲名した)
・調整…ASぶっぱ、残りH
今回の構築におけるすいすいアタッカーの変遷の終局地。
初代→クリスモ搭載…試運転で全く選出できなかったため降板。
2代目→パワフルメテオ…一定の活躍をしたものの、殻破をしないと天候を書き換えられたときにただの中速アタッカーに成り下がってしまうことに気づき泣く泣く降板。NN:カシュナッツ
そして行き着いた先がだった。その特徴を挙げると、
・すいすい界隈最速のS種族値136
準速で実数値188と今大会の環境においてもトップクラスの素早さを誇る。
ダイジェットを採用することで更なる加速が可能で天候の書き換えに強い。今回は準速なので、S+1で準速すなかき発動が抜ける。
さらに雨パの天敵・(S種族値110)よりも速いため、互いに特性が発動した状態でも上から弱点が突けるという、願ったり叶ったりの性能を持つ。
・A種族値126・豊富な技範囲
今回採用したのは、ひるみワンチャンのたきのぼり・ダイジェット媒体&草への打点とびはねる・ダイマ時火力増強のインファイト・電気への打点ドリルライナー。
初めはとびはねるの枠はこおりのキバだったが、準速だとそもそもを抜けないので撃つこともないなと思って、前述のS操作運用にシフトチェンジした。ダイマ枯らしも出来るのでなおよい(のノーガードを忘れてて普通に殴られたのは秘密)。
他にもみず技にアクアブレイクやクイックターン・アクアジェット、サブウエポンにじごくづき・かみくだく・どくづき・サイコファング・スケイルショットなどがあるので、カスタム性が高い。
今回技範囲重視でアクアジェットは入れなかったが、大会中に腹太鼓が降参してくれて助かったことも(後でお相手の視点を確認したらマッハパンチがなかった)。
・耐久面は非常にもろい
攻撃面では優秀ではあるものの、種族値でいえばH61・B60・D50というお世辞にも高いとは言えない耐久性なので、あまり過信しないように。使用感としてはをイメージしてもらえれば分かりやすいと思う。
…ということで、とりあえず一通り特徴を述べてみたが、結果的にこのこそが今回の構築のMVPだった。このよく分からんお魚さんが初手から相手をぶち抜いていく様は実に爽快だった。
雨+ダイナックルによる火力増強で受けを許さず、さらにラムのみで状態異常をものともしない大活躍を遂げた。とつげきチョッキ・こだわりハチマキも候補にあったが、結果的にはラムで正解だったと言える。
苦手なのは火力を上げても押し切れない類の物理受け。鉄壁輝石バルチャイとかは計算上ダメだった。
こいつ技範囲も広いし攻撃も高いから実質テッポウオとして扱ってもいいのでは?
…あ、だめ。そうですか。
・NN:シーフード(「イカ」では短いし、「スクゥィッド」では伝わりにくそうだったので)
・調整…A252の地震を、B+1で2回分&B+2で1回分耐え調整
S70族やあたりを抜けるように最速
あとですなはきを失念していたのに気づいたけど、の採用によりうやむやになり努力値そのままに続投した。耐久に少し割いているのでBさえ上げれば不一致とんぼくらいは耐えてくれる。
なんだかんだで強そうということで採用したが、試運転をする中で「実はコイツ環境に刺さってないのかも…」そんなふうに考えていた時期が俺にもありました(バキ並感)
特性あまのじゃくにより威嚇や馬鹿力を筆頭に能力ダウン系は無効どころか上昇する、悪超複合なので悪戯心無効・構築の対エスパー、対かくとう性能向上・美味そうなど構築に組み入れるメリットが多かった。
大会当日も輝石鉄壁毒羽バルチャイに遭遇して絶望のTODを覚悟しかけるも、+6急所でぶち抜くなど目覚ましい活躍を見せた。
技構成はばかぢから、じごくづき、サイコカッター、ねむるで確定。
・ばかぢからは言わずもがな火力増強のため。
・じごくづきは過去作限定技であるはたきおとすとの選択になるが、ダイマ技の威力を考慮して採用。
・サイコカッターは一致エスパー技として採用。
・ねむるは過去作産解禁によりどこから毒々が飛んでくるかわからないため。もちろん継戦能力の向上も見込める。
その他候補としてはさいみんじゅつ・すりかえ・ひっくりかえす・いわなだれ・バトンタッチ・ちょうはつ・アクアブレイク・かなしばり・みちづれなど。間違ってもついばむ媒体でダイジェットをしたり、つぼをつくをしたりしてはいけない。
過去作技で組み合わせると面白そうだなと思ったのはどくどく・かげぶんしん・ないしょばなし・とおせんぼうあたり。
もちものも必然的にカゴのみを採用。フルアタならチョッキが推奨。
ダイマする時はやむを得ない場合以外ダイナックルを撃たないように。
…ちなみにあまのじゃくではない特性でめいそう特殊型もできなくはないので誰か考察してください(ナマコブシ投げ)
●マッギョ(原種)
・NN:ヨガマット(どう見てもマットです。)
・調整…HBぶっぱ、残りD
種族値がB<Dだったし、等を意識して物理方面を堅くしてみた。でも無振り35族抜きくらいまではSに振ってもよかったかもしれない。
を意識するとどうしても地面枠が欲しくなり、また同時に輝石堅すぎ問題を解決すべく投入された。
役割は起点作成というよりは詰め筋としての色が強め。互いにダイマが終わったところを見計らってあくび・まもるで確実に眠らせてじわれを連打する算段。
技構成はあくびを阻害しにくい且つ安定した打点である10まんボルト・受けを崩すじわれ・あくび・まもる。ステルスロックとも悩んだが、頑丈あつぞこブーツを見たら吹っ切れた。
特にじわれはへの解答であり、特性ノーガードを逆利用して一撃技を必中させて倒すために採用した。他にも一撃技を覚えるポケモンはいるものの、弱点を突かれない・相手のダイマを凌ぎきる耐久性を考慮しに落ち着いた。
もちものはあくび・まもると相性が良く場持ちのいいたべのこし。
本番では見事ノーガードじわれを決めて勝利に貢献した。しかし調子に乗ってのはねやすめ読みでじわれ撃ったら見事にみがわりで透かされて負けたのでトントン。
てかコイツハガネールきたらどうするの
●マルヤクデ(キョダイマックス)
・NN:サーモン(どう見てもサーモンです。そうだと言え)
・調整…ASぶっぱ、残りB
は大体火力重視の控えめCSか耐久型しかいないので、どちらにせよ抜けるように最速。もちろん火力も欲しいのでぶっぱ。もえつきる用に王冠も使用。
の並びがキツいことを嘆いていた大会前日の土壇場になって舞い降りてきた最後のピース。
そもそもこのいわゆる”ハガネマンタ“について説明すると、
…マンタインの苦手なでんき技を無効・いわ技が1/4倍、物理耐久が高い
…ハガネールの苦手なじめん技を無効・みず、ほのお、かくとう技を半減、特殊耐久が高い
というように相性補完に優れ、サイクル戦を仕掛けられると苦戦は避けられない。
…そう、サイクルを回されるのがめんどくさいのである。つまりはサイクルさえ回させず、眼前の相手を各個撃破できればこっちのもの。
それを実現足らしめるのがキョダイマックスという訳。
まずキョダイマックス時専用技の「キョダイヒャッカ」。これはほのおタイプの攻撃技を媒体とし、命中した相手を「ほのおのうず」状態にして交代できなくする上に毎ターン終了後に最大HPの1/8分のダメージを与えるのが特徴(が場からいなくなっても有効)。今回はあくび持ちのポケモンも構築に入っているため、相手を逃さず眠らせられるので相性が良い。
同様の効果があるものにキョダイの「キョダイサジン」があるが、これはじめんタイプの技なのでに透かされてしまうので向いていない。
さて、拘束してしまった後は弱点を突いて倒すだけの簡単なお仕事です。
そもそもは特性がんじょうによって一発は攻撃を耐えられるのだが、それもターン終了時の追加ダメージで貫通して倒すことができる。もしイバンのみがあっても不発させられてGOOD。
には4倍弱点のかみなりのキバをお見舞いしてやればひとたまりもないと思いきやHB特化だと耐えてくるので注意。一応岩封ケアのヨロギのみだったが、達人の帯とかでも良かったかもしれない。
特性はこれまた岩封などの能力ダウンケアのしろいけむり。Sを下げられると役割が遂行できなくなってしまうので外せない。もらいびを考慮しないでほのお技を撃ってきたマジ許さねぇからな~?
技構成は一致最高火力のフレアドライブ・役割遂行のかみなりのキバ・なんやかんやあると便利なはたきおとす・自分のほのおタイプを消せるもえつきる。
もえつきるを入れたもう一つの理由は、フレドラ媒体のダイバーンだと追加ダメージ込みでもHB特化が倒せないため。流石に堅すぎる…。
もえつきるを入れないでいいならパワーウィップや虫技、もしくはダイウォール媒体にするためにとぐろをまくとか入れたかった。
本番はに会いませんでしたとさ。はみんなHBだったので普通に耐えられた。でもからへの交代を読んできっちりキョダイヒャッカをぶち込めたのでヨシ!
●キツかったポケモン・構築
・トリックルームパ…相手よりも素早さで勝って攻めていくこちらのコンセプトと非常に相性が悪い。この顔にピンと来たら警戒しよう。
・崩しにくい高物理耐久ポケモン…大会で当たったのは、、等。
特にみず単タイプは弱点が突けるのがまさかののみず弱点コンビのみ。マンタインへのラブコールが強すぎた弊害。
・…特性エレキメイカーであくびを無効化してくるのが痛い。トリパエースで来たときは普通に負けた。
これ以外にも遭遇していないだけできついポケモンはいるのかもしれない。良く殿堂入りできたなぁ…
~終わりに~
最終戦績は12勝3敗(確か○○×○×○×○○○○○○○○。8連勝はした覚えがある)
レート1628・順位7位でした。今大会における殿堂入り、いわゆる入賞をすることができました!過去作でも行われた前身の大会である「TOP200禁止杯」から通して初めてのことです。大変うれしく思います。
正直11勝3敗・レート1614・暫定7位の時に「これ以上やったら負けそうで怖い」と思って一度撤退し、Twitterでもお疲れ様モード全開で構築公開なんぞしていたのですが、再確認すると10位になっており、これはこれで不安になってボックスを眺めていたら、何だかみんなが最後まで戦いたいと言っているような気がしたので大会残り10分前にして最終戦に挑み、見事カマスジョーが砂パ相手に3タテをかまし、真の7位として無事殿堂入りと相成りました。(最終戦は面倒で録画してませんがかなり後悔してます…)
構築コンセプトとしては「初手ダイマで荒らしてからあくび等で何やかんやして勝つ」という形を変えずに考察してきましたが、色々試しているうちによく分かんなくなってポケモンたちを目まぐるしく入れ替えしつつ試運転をこなし、大会当日まで悩み続けて突貫工事のように組み上げた構築でした。
今考えてみても構築に粗があるように感じますし、未だに何で勝てたのか不思議でしょうがないのですが、恐らくは勝利への執念にポケモンたちが応えてくれたのだと思います。
…地味に過去作要素が全くないのはすごいような気がします。知らんけど。
~スペシャルサンクス~
まずは今大会の主催である海鼠(@namaco08)さん。
TOP200禁止杯の頃からお世話になっています。大会1週間前の試運転会でも対戦していただきました。
長らくの目標であった禁止杯殿堂入りを果たせたのも、世代が変わろうとも大会を開き続けてくれた彼のモチベーションに寄るものが大きいです。まあ大会がなければ入賞も何もないのですが。
今回も楽しい大会を開いていただきありがとうございました!また次の大会が開かれるようでしたら是非参加させていただきたいです。
試運転に付き合っていただいた方々にもそれぞれ感謝を申し上げたいのですが、長くなってしまうので特に助けられたお二方へ。
○ぽんくら(@ponkra2020)さん
前回大会から構築相談や試運転などで大変お世話になっているガチ勢にして前回・今回ともに殿堂入りした猛者。おめでとうございます(^▽^)/
試運転でを使ってきたのが構築のヒントになったので、DMにて感謝し倒しましたが、ここでもお礼を申し上げます。
○とびひざげり( )さん
今回たまたま試運転をする機会があり、砂パとでボコボコにしてきて僕にを使わせるきっかけを作った張本人。こちらもDMにて感謝し倒しましたが、改めてお礼を申し上げます。
そして今回の構築を組むにあたって礎となったポケモンたち。1週間で30匹近く育てるとか我ながら頭おかしいスピードですね…。どうもありがとう。次回に活躍の場があることをお祈りしております。
最後にこの記事を読んでくれたあなたへ。
長文且つまとまりのない記事ではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
実際の対戦の様子を知りたい方はこちらもどうぞ。